11ダミー

借金の減額のデメリットはあるの?メリットは?すぐにするべき?

金融業者から借金をしたが、家計が苦し
くて返せない、という場合があります。

そのような時に、借金を減額する方法も幾つかあるのです。

それが債務整理と呼ばれる方法です。

しかし、債務整理のいずれの方法も、借
金は減りますが、デメリットも大きなも
のがあります。

特に自己破産の場合は、借金はゼロにな
りますが、家や車がなくなる、カード類
は全て使えなくなるなど、非常に大きなデメリットがあります。

ですから、借金の減額を考える場合も、
自己破産は最後の手段として取っておきましょう。

そして、比較的デメリットが少ない
任意整理などを中心に考えた方が無難
かと思いますよ。

今回はその任意整理を中心に、デメリッ
トやメリット、カードは使えるのかなどを見ていきましょう。

任意整理のデメリットはどんなもの?

債務整理は借金減額の特効薬ですが、
デメリットも大きなものがあります。

その債務整理には4つの種類があります。

債務整理の種類

  1. 任意整理
  2. 特定調停
  3. 個人再生
  4. 自己破産

任意整理とは

裁判所を介さず業者との直接の話し合い
で返済の軽減を決める方式です。

将来分の利息をカットしたり毎月の返済
額を調整したり、無理のない返済を実現
させるための手続きとなっています。

裁判所を介さないために、リスクやデメ
リットが少なく、最も利用者が多いやり方です。

債務整理の中で最も簡易で、周囲にも知
られにくく、制約も少ないのです。

現在収入があり、最長5年(60回)で借金
を分割した場合に返済できる人が利用できます。

特定調停とは、借金の借り手の申立により、
簡易裁判所が借り手と貸主との話し合いを調停
します。

特定調停では、貸し手からこれまでの取
引履歴を開示してもらい、利息制限法の
上限金利(15~20%)による引き直し計算をします。

ごれによって減額された元本を元に、分
割して返済していきます。

特定調停を利用できる人は、減額後の借
金が3年程度で返済できる金額であること、
継続した収入があることなどが条件になります。

任意整理との違いは、調停役が弁護士や
司法書士であるか、裁判所であるかの違いだけです。

個人再生とは、
裁判所に今後の返済計画を提出し、認め
てもらいますが、借金の総額を最大90%程度減額できます。

3年で完済できる金額(約5分の1)に減額
できますが、
継続的な収入がある人でないと利用できません。

自己破産とは、
裁判所に借金の返済ができないことを申
し立て、返済を全額免除とする方法です。

但し、借金はなくなりますが、財産も大
半を返済にあてますので、
家や車も売り払うことになります。

財産で残るのは個人的な生活に必要な、
最小限のものだけになります。

自己破産は、収入がないか、返済できる
見込みが全くくない人が利用できます。

これらの4種の中でどれを選ぶかは、そ
の人の状態や借金の金額によりますが、
任意整理が最も利用されているようですね。

減額幅は4種の内で最も少ないのですが、
債務整理にともなうデメリットも少ない
のがその理由でしょう。

とはいえ、例え任意整理でもかなり大
きなデメリットが発生します。

任意整理のデメリットとは?

それでは任意整理でのデメリットを見てみましょう。

    • ブラックリストに載る
    • 任意整理は金融業者との相談になるので、応じてもらえない場合がある
    • 任意整理と個人再生ではある程度の安定した収入がないと出来ない
    • 任意整理は大きな減額や借金ゼロにはできない
    • 個人での手続きはかなり難しく、弁護士や司法書士への費用がかかる

債務整理の中では、任意整理は比較的
デメリットは少ない方なのです。

それでもこれだけのデメリットがあるのですね。

もっとも大きいデメリットは、
ブラックリストにのることでしょう。

日本に3社ある信用情報機関では、債務
整理があると、個人情報に事故情報
(異動)として載ってしまいます。

これがブラックリスト(ブラック情報)です。

そして、その後5年間(場合によっては10
年間)は、新たにお金を借りたり、クレ
ジットカードを作ることができなくなります。

もし今知りたい人はこちらの方で方法を書いています。

ブラックリストかどうかを簡単に調べる方法!入っていたらどうすればいい?銀行や消費者金融でお金を借りる時、あ るいはクレジットカードを作る時に、重 要になるのが信用情報です。 「信用情報なん...

もうひとつは、金融業者との話し合いで
すので、応じてもらえない場合があります。

さらには、ある程度の安定した収入がな
いと任意再生はできません。

それに、借金の支払い義務自体はなくなりません。

あくまでも、可能な方法と金額で返済を行う
のが、任意整理なのです。

任意整理に限らず債務整理は、個人での
手続きはかなり難しく、弁護士や司法書
士へ依頼することになります。

そのため
費用がかかる点も
デメリットの一つです。

これらのデメリットの中で最大のものは、
ブラックリストにのることで、新たなク
レジットカードの作成や、借金ができなくなることでしょう。

それは我慢するとしても、
現在持っているクレジットカード
も使えなくなるのでしょうか?

これについては後項で詳しく説明いたします。

任意整理のメリットは?

任意整理のメリットには、このようなものがあります。

      1. 今後の利息がなくなり、返済額が少なくなる
      2. 業者からの督促がなくなる
      3. 財産を維持できる
      4. 職業制限がない
      5. 裁判所への手続きは不要

今後の利息がなくなり、返済額が少なくなる
ことが最大のメリットでしょう。

任意整理後の利息(将来利息)がなくなる
ため、返済額はかなり減ります。

業者からの督促がなくなるということは、
精神面では非常に楽になります。

財産を維持できるのも
大きなメリットです。

任意整理は、自己破産など他の債務整理
のように、財産を換金する必要はありません。

そのため、家や車なども手放す必要はないのです。

職業制限がないのも
メリットですね。

自己破産ですと、一定の職業に就業できなくなります。

その就業できない職業の例には、弁護士
や司法書士、税理士、警備業者などがあります。

裁判所への手続きは不要です。

任意整理では、あくまでも借り手と貸し
手の直接対話で、減額幅や返済方法などを相談します。

そのため、裁判所への申し立ては必要ありません。

現在持っているクレジットカードは使える?

債務整理でのデメリットとして、新たな
クレジットカードの作成ができなくなる
というものがあります。

では新しく作るのではなく、
現在持っているクレジットカード
はどうなのでしょうか?

クレジットカードは、各種の支払いには
なくてはならないものなので、これが使
えないとなると、大変困りますよね。

特にインターネットでの支払いは、殆ど
がクレジットカードでの決済になっています。

中でも、海外の会社での買い物には、
クレジットカードは必需品なのです。

なのでアマゾンが使えない、STEAMもEpic
もuplayも全て使えないとなると、非常
に困ってしまいます。

まず、自己破産などの場合は、現在持っ
ているクレジットカード類は
ほぼ全て使えなくなります。

例え、債務に直接関係ないクレジット
カードでも、近い将来には使えなくなるのです。

それは、クレジットカード会社では、
次回の更新時などに定期的に信用調査
を行っているからなのです。

自己破産などの債務整理では、信用調査
機関の情報に、「異動」が記載されます。

いわゆるブラックリストですね。

これがあると、信用調査をすれば一発でわかってしまいます。

しかし、任意整理や特定調停の場合では、
「このクレジットカードは債務整理しない」
ということもできるのです。

このあたりは、借り手と金融業者との交
渉次第ということになります。

また、クレジットカードが使えなくなっ
た場合の対策としては、
デビットカードを使うという手もあります。

デビットカードとは、カードと口座が直
結していて、商品購入と同時に代金が銀
行口座から即時に引き落とされます。

ほとんどのデビットカードは審査がない
ので、信用情報期間に事故情報が登録さ
れている人も作ることができます。

さらには、クレジットカードと違い、
銀行口座の残高内の金額迄でしか使えません。

そのため、お金がないのについつい
使ってしまうということがなく、お金
の使いすぎを未然に防ぐ効果もあります。

結び

借金の減額などの債務整理では、メリッ
トもありますが、デメリットも大きいのです。

そのなかでも最大のデメリットは、信用
調査機関のブラックリストに載るというものです。

ブラックリストにのると、新たなクレジッ
トカードの作成や借入が、一定期間できなくなります。

その他、任意整理は金融業者との相談に
なるので、応じてもらえない場合があるということもあります。

また、任意整理と個人再生ではある程度
の安定した収入がないと出来ないのもデメリットですね。

メリットとしては、今後の利息がなくな
り、返済額が少なくなるのが最大のものでしょう。

それに業者からの督促がなくなるのも、
精神的には大きなメリットです。

また、任意再生の場合であっても、クレ
ジットカードが使えなくなる場合もあります。

その時はデビッドカードで代用すれば、
特に大きな問題はないでしょう。