11ダミー

借金の完済証明書とは?もらうべき理由やメリットや必要な時はいつ?

長年苦しみながら借金を返し続け、よう
やく完済した時の気持ちは、嬉しいのは
当然ですが、それよりも茫然とした喪失感の方が強いものです。

頭の上の大きな重い重しが取れた、
ということなのでしょうね。

今まで何年もその重しに押し潰されそう
になりながら、返済を続けていたので、
それが急に無くなったことが、喪失感の原因かも知れませんよ。

ともあれ、これでもう働いて得たお金は、
全て自分のものです。

何に使おうが誰にも文句は言わせません。

しかし、ちょっと待ってください。

開放感に浸る前に、もう一つだけやることがあります。

それは完済証明書の取得です。

というわけで、今回は借金の完済証明書
とはどんなものか、取得の方法やなぜ
完済証明書は必要かを、見ていきましょう。

借金の完済証明書とは?

完済証明書とは、
借金を全て支払い終わったことを証明する書類
です。

取得は、銀行や消費者金融など、
借り入れた金融機関から発行して貰います。

完済証明書は、個人の場合の領収書
ほぼ同じ意味を持ちます。

「もう借金は全くありません」というこ
とを証明する、大事な書類なのです。

この完済証明書は、通常の生活をしてい
るなら、必要になる機会はあまりありません。

しかし、詳しくは後項で書きますが、
必要になる機会は少なくても、
絶対に必要な場合もあるのです。

ですから、完済が終わった時点で、金融
業者に発行を依頼しておくべきです。

完済証明書には有効期限がありませんし、
手数料も送料も不要です。

借金を完済したら、金融機関のカード
ローンセンターなどに連絡して、
完済証明書の発行を請求しましょう。

そして、送られて来た完済証明書は、
額に入れて見やすい所に飾っておきましょう。

それを見て、つらい返済生活を思いだし、
2度と借金をしないようにするためです。

ただし、再発行はしない所が多いので、
大事に保存しておきましょう。

完済証明書の入手方法

完済証明書の入手方法は至って簡単です。

単にお金を借りた業者に連絡し、
「完済証明書を貰いたい」というだけ
で済みます。

送付は郵送になりますが、通常送料は不要です。

ただし、希ですが「うちでは完済証明書
は発行していません」と言われる場合もあります。

これは大手の金融業者ではまずありませ
んが、中にはそのようなことを言う業者
もあるようなのです。

その場合は、利用明細書で代用できます。

利用明細書では、
完済した時に残高が0になるので、
完済したことを証明する書類として有効です。

もし、利用明細書を捨ててしまっていて
も、金融機関に申請すれば、利用明細書
を発行してもらうことができます。

完済証明書を発行してもらったが、紛失し
てしまった場合は、再発行を依頼することになります。

ただ、この再発行はしない所も多いようですね。

しかし、金融機関は、完済・解約をした
顧客の情報であっても、保存しなければ
ならないので、この再発行不可はおかしいと思いますよ。

単に面倒だからということだけかも知れませんね。

完済証明書を発行して貰うには、
特に必要になる物はありません。

ただ、本人確認として名前や
生年月日などを聞かれることはあります。

そのような場合に備えて、
口座番号や保険証などの書類を手元に
置いて、連絡した方がよいでしょう。

完済証明書と解約証明書の違いとは?

借金を完済した時の証明書には、完済証
明書の他に「解約証明書」というものがあります。

そして金融業者の信頼度は、この
解約証明書の方が高いのです。

その理由は、完済証明書の場合は、「完
済しただけ」ということで、「また追加
で借り入れする可能性もある」と判断されます。

しかし解約している場合は、
その業者からは追加借入することはありません

そのために、新たにクレジットカードや
カードローンの審査を受ける場合、
解約証明書の方が信頼度が高いのです。

ただ、この解約証明書を発行してもらうのは、
多少面倒な場合があるようです。

つまり、解約したからには
もうお客さんではない
ということなのでしょう。

もっとも消費者金融でも大手の場合は、
比較敵すんなり出してくれるようですね。

なぜ完済証明書は必要?

完済証明書が、必要になるケースはあま
り多くはありません。

しかし、住宅ローンなどの大きなローン
を組む時には、完済証明書の提出を求め
られる場合があるのです。

特に、いままでカードローンやキャッシ
ングを複数の金融機関で行ってきた人の
場合は、そのようなことがあります。

「本当に今までの支払いが完済している
のか」ということを疑問視されるの
でしょうね。

融資する側としても、後に自己破産など
されては困りますし、そのような恐れが
ないか、完済証明書の提出を求めるわけです。

もう一つのケースとしては、カードロー
ンやキャッシングで延滞や債務整理をし
ているとブラックリストに載ります。

この個人信用機関のブラックリストに、
一度でも載ったことがある人は、大き
なローンを組む際に完済証明書の提出が求められるケースがあるのです。

なお、希なケースとしては、カードロー
ンやキャッシングに関する詐欺事件があ
りますが、その手口は色々あるようです。

その中には被害者が過去に消費者金融な
どで借り入れしていたことを調べ、それ
らの業者の名前を騙るものがあります。

「あなたの返済はまだ終わっていません」
などと連絡してくる、というものです。

それには、「○○迄に○00万円を
一括返済しなさい 一日でも遅れたら
裁判になります」などと書面で通知します。

これは消費者金融の業者名ではなく
架空の「債権回収会社」を名乗っています。

そのような時に、うっかり完済している
ことを忘れたりしていると、大変なこと
になります。

「これは大変だ、まだ残りがあったのか」
と、慌てて振り込みをし、
大金をだまし取られることになってしまいます。

そんな場合でも、完済証明書を貰っていて、
それを額に入れて飾ってあれば、
すぐサギと気がつきます。

というわけで、完済証明書を貰っていれば、
この種のサギの被害にあうこともありません。

完済証明書の意外な効用ですね。

借金の完済証明書と領収書の違いは?

個人間の借金には、完済証明書はありま
せんので、
完済時には領収書を貰っておくべきでしょう。

借金の完済証明書と領収書の違いは、
内容の意味としてはほぼ全く同じで、
違いはありません。

その違いは、完済証明書は金融業者から
の借り入れに関するもので、領収書は
個人間の貸し借りによるもの、という程度です。

個人間の借金に書く内容は、以下のようなものです。

  1. 宛名
  2. 返済額
  3. 返済日
  4. 但し書き
  5. 署名捺印

これは完済証明書でもほぼ同じ内容を書きます。

万が一のトラブルを避けるためにも、
例え友人と言えども領収書を貰うこと
を忘れないでください。

結び

完済証明書とは、
借金を全て支払い終わったことを証明する書類
です。

完済証明書は、個人の場合の領収書
ほぼ同じ意味を持ちます。

「もう借金は全くありません」というこ
とを証明する、大事な書類なのです。

この完済証明書は、通常は使う機会はあ
りませんが、大口のローン、例えば住宅
ローンを組む時には、必要になることもあります。

完済証明書には有効期限がありませんし、
手数料も送料も不要です。

なので、借金を完済した時には、
ぜひ入手しておきましょう。

完済証明書を発行しない金融業者には、
利用明細書を請求することになります。

利用明細書では、借り入れ残額が0円に
なっていますので、これで完済証明書
の代用ができます。