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収入と借金返済の割合を見つめなおす!何パーセントを超えると危ない?

借金の借り入れをする時に、自分の収入
ではどの位貸して貰えるか、不安になる
ことはありませんか?

また、実際に借金をした時に、収入と
借金返済の割合はどの位が適正なのか、
疑問を持つ人も多いかと思います。

借金の借り入れには、個別の借入額、借
入比率と返済比率、審査金利、毎月の返
済金額や借金総額など、要素が多数ありすぎます。

考えるべき要素が多すぎて、
判断がしにくいですね。

では、収入と借金返済の割合はどの位が
適正なのでしょうか?

そこで今回は、借入比率と返済比率、審
査金利などの用語の解説も含めて、危険
なパーセントはどのあたりなのかを考えてみました。

収入と借金返済の割合はどの位が適正?

収入と借金返済の割合は、どの位が適正
で安全なのでしょうか?

一般に言われる原則は、手取りで
年収の20~30%、月収の15~20%以下
とされています。

ところが、このリミットぎりぎり、或い
は越えている場合でも、「これくらいな
らまだ大丈夫」と考えている人が多いようなのです。

心理学の用語に、「正常性バイアス」
いう言葉があります。

正常性バイアスとは、特に確たる根拠も
ないのに、「自分だけは大丈夫」と
思い込む考え方のことです。

例えば、予期しない事態に直面しても、
「そんなことはあり得ない」
という
先入観が働いてしまいます。

そして、その出来事は正常の範囲内だと
思ってしまう精神状態なのです。

地震や津波の際に、直ちに避難すれば助
かったのに、確たる根拠もないのに、
未だ大丈夫と思い、逃げないということなどですね。

その結果として地震や津波で死亡してし
まうこともあり得ます。

しかし、この正常性バイアスは、
日常生活の上ではむしろ有用なのです。

ちょっとしたことで過剰に反応していた
のでは、精神的にまいってしまいます。

精神の安定のための、一種の防波堤
ようなものでしょうか。

とはいえ、正常性バイアスが過度に作用
すると、一般的な基準を超えた借金を背
負っていても、問題は無いと考えてしまいます。

これはやはり、危険な状態でしょうね。

収入と借金返済の正常な割合は、低利の
住宅ローンの場合では、借金返済額は
年収の25%程度が適切な借入額でしょう。

住宅ローン貸付での銀行などの上限は、
年収400万円未満の人は年収の30%、
年収400万円以上の人の場合には年収の35%と言われています。

消費者金融などの場合には、それより少
ない年収の20%あたりが返済限度額になります。

このあたりが、一般的な収入と
借金返済の適正割合でしょうね。

それでは、シミュレーションで
実際の数字を見てみましょう。

これは借金が80万の時の、利息と月々の返済額です。

返済期間 1年  金利 15%

毎月返済額 72,206円

年間返済額 866,472円

総返済額 866,472円

利息月額  5,539円

利息総額  66,472円

返済期間 3年  金利 15%

毎月返済額 27,732円

年間返済額 332,784円

総返済額 998,352円

利息月額  5,510円

利息総額  198,352円

返済期間 5年  金利 15%

毎月返済額 19,031円

年間返済額 228,372円

総返済額 1,141,860円

利息月額  5,698円

利息総額  341,860円

総返済額は年数により異なり、
866,472円から1,141,860円となっています。

平均して100万円とすると、
必要な年収はこのようになります。

  • 20%の場合の必要年収:500万円
  • 25%の場合の必要年収:400万円
  • 30%の場合の必要年収:303万円

このあたりが、ようやく正常な借り入れ
ぎりぎりの所でしょうね。

つまり、平均的日本人の収入では、
正常な借り入れ総額は100万円以下となります。

これを大きく越えている人は、充分注意
し、できるだけ早期に借金を少なくする
方策を立てるべきと思います。

返済比率と審査金利とは?

お金を借り入れる時、貸し主側では借り
主が返済能力が充分あるのか、また確実
返済する意志があるのかを、重視します。

これは大銀行でも小さな街金でも全く同様です。

返済する意志や能力は、借り主の
返済履歴などみれば、
おおよそ見当がつきます。

延滞や債務整理などがなく、毎月きちん
と返済されていれば、その債務者は大丈
夫と判断出来るわけですね。

返済履歴などは、信用情報機関のデータ
を見れば、余程古いもの以外は載ってい
ますので、金融機関ではそれによって判断します。

この信用情報機関は、CICやJCIC、JBAな
ど日本には3社あり、殆どの金融業者が
利用しています。

返済比率とは、その借り主の収入の内、
どの位が返済にあてられているか、そ
の割合を示します。

前項で書いた
年収の20~30%、月収の15~20%以下
ならば、問題はありません。

しかし、この返済比率が上のリミットを
越えていたり、越えないまでもぎりぎり
だったりすると、要注意ということになります。

審査が厳しい大手銀行などの場合は、
借り入れは難しくなるでしょう。

しかし、審査が比較的ゆるい消費者金融
や街金ならば、それでも審査を通る場合
もあるようですね。

「審査金利」とは、金融業者が審査する際
に、実際に貸し出す金利より高めの
金額で返済比率を計算します。

これが審査金利です。

金利が高い分、返済比率は高くなります
が、リスク回避のためにそのようなこと
をしているのです。

そのため、貸出可能額は小さくなり、時
には審査に落ちる、ということもあります。

危ない借り入れとは?

危ない借り入れと言っても、闇金から借
りるということではありません。

勿論、闇金から借りるのは大変危険です
が、それ以外の合法的な金融でも、使い
方によっては危ないものもあるのです。

その代表格がリボ払いです。

危険な理由は、「返済期間が長いこと」、
「金利手数料(利息)が高いこと」にあります。

しかし、もう一つの理由があり、実はそ
の理由の方がもっと危険なのです。

それは
「自分でも気がつかない借金の額」です。

リボ払いでは、幾ら借りても毎月の返済
額は同じで、その新たな借り入れ分は
返済期間が長くなることで賄っています。

返済額が同じなので、つい借金が増えて
いることは忘れてしまいます。

これが怖いのです。

借金の額はどんどん増えているのに、
自分では気がつかない、これが危険で
なくてなんでしょうか?

気がついた時には既に遅く、借金の総額
は100万円を遙かに超えています。

普通の収入の人が無理なく返済出来るの
は、100万円以下でしょう。

それも金利は15%から18%程度の場合の計算です。

リボ払いの金利は、金利手数料と言いま
すが、金利自体は年利で15%から18%程度です。

この金利手数料は借金の残高に応じて決ま
り、利用する金額が大きいほど増えていく
のです。

その上、総返済額が把握しにくいので、
今いくら借りているのかを確認するこ
とも面倒です。

この自分で気がつかない借金総額こそ、
リボ払いの最大の危険でしょうね。

結び

収入と借金返済の割合はどの位が
適正なのでしょうか?

一般に言われる原則は、手取りで
年収の20~30%、月収の15~20%以下
とされています。

これが返済比率と言われるものです。

この範囲内なら、返済に困ることは
あまりないでしょう。

これから行くと、通常の収入の人の
正常な借り入れ総額は、100万円以下
となります。

「審査金利」とは、金融業者が審査する際
に、実際に貸し出す金利より高めの
金額で返済比率を計算します。

金利が高い分、返済比率は高くなります
が、リスク回避のために業者はそのよう
なことをしているのです。

リボ払いは危険と言われますが、それ
「自分でも気がつかない借金の額」
が危険なのです。

リボ払いでは、幾ら借りても毎月の返済
額は同じで、その新たな借り入れ分は
返済期間が長くなることで賄っています。

返済額が同じなので、つい
借金が増えていることは忘れてしまいます。

これがリボ払いの最大の危険でしょう。