自己破産

学生が借金を返せないときは債務整理をするべき!その理由とは?

学生と借金というと、一見関係なさそう
に見えますが、実は借金をしている学生
意外に多いのです。

奨学金も一種の借金と言えますし、学生
ローンというものもあります。

そして借金を背負ってしまうと、学生の
場合は社会人のように、ある程度纏まっ
収入がある人は、多くはありません。

バイトをしても普通の会社員ほどの収入
は、中々得られません。

そのため、
借金の返済に困る学生も多い、
ということになります。

そこで今回は、学生が借金を返せない時
は務整理をするべきなのか、また奨学金
や学生ローンはどうすればよいのかを、見ていきましょう。

学生が借金を返せないときはどうする?

学生と言っても高校生あたりまでは、お
金を使う機会はそれ程多くはありません
し、あったにしても、金額はたかが知れています。

しかし、大学生となると法的には成人の
扱いになり、
お金を使う機会も多くなってきます。

「今月は飲み会が多かったからなぁ・・・」

「旅行に行きたいんだけど、少したりないな」

このような時、すぐ思いつくうのが
学生ローンでしょう。

学生ローンなら親にも知られませんし、
なにかと好都合です。

とはいえ、学生ローンも立派な?借金なのです。

返済が滞るとブラックリストに載ります
し、金利も安くはありません。

学生ローンは借金だ!

学生ローンの対象は、日本国籍を持ち、
高卒以上の大学生、短大生、専門学校
生、予備校生等が利用できます。

学生ローンの融資額は、
50万円程度迄となっています。

学生ローンの難点は金利が高いことで、
概ね15~18%となっているのです。

学生ローンといえども、借金であること
には変わりありません。

一時たりともそれを忘れないでください。

借金の金額には、総量規制という規制があります。

賃金業法により、貸金業者の貸し付けで
きる金額は、年収の3分の1迄となっています。

これは学生ローンも同じで、年収の3分の1
以上は借りられないのです。

しかし、学生ローンでは収入証明書の提
出は義務付けられていないのです。

そのため、バイトで稼いだ金額を水増し
して、多額のお金を借りている学生も
結構多いようですね。

借金は多く借りられれば多い程良いとい
うものではありません。

沢山借りたら返す時が問題なのです。

借りる額は必要最小限でないと、
返済に苦労します。

延滞が61日以上続くと、
ブラックリストに載ることがあります。

ブラックリストに載ると、色々と不具合が生じます。

借金を完済して5年以上経過しないと
クレジットカードが利用できないとか、
新しい借金はできないなどです。

このあたりは、普通の借り入れと全く同
じで、学生だからという優遇処置などは
全くありません。

学生ローンにはメリットが数多くあります。

  1. 親にばれない
  2. 審査は通りやすい
  3. 融資が速い
  4. バイト先への連絡はない
  5. 利用明細書は自宅には来ない

などですが、いくらメリットが多くても、
延滞した時のペナルティは普通の借金と
同じということは、くれぐれも忘れないでくださいね。

しかし、ちゃんと返せると考えてローン
を組んだのに、それでも返済不能になっ
た時はどうしたらよいのでしょうか?

学生の借金の場合は、近々のものですの
で、過払い金請求はまずできません。

借金の一本化も無理でしょう。

通常の金融業者は、学生にお金を貸して
くれることは、滅多にないからです。

となると、
残るのは債務整理しかありません。

次項ではその債務整理について説明しましょう。

債務整理をする理由とは?

前項で書いたように、今の時代は学生と
いえどお金がかかる時代なのです。

飲み会にもいかにゃならんし、皆が行く
旅行に行かないとぼっちになるし、彼女
にはデート代がかかるし、金がたらんぜよ。

よい時代なのか、?の時代なのかはとも
かくとして学生にとってお金が足りない
時代であることは、間違いないようですね。

というわけで、学生ローンです。

しかし、
借りることは出来ても返済ができません。

「えいくそっ! 彼女にあれをおごらなければ・・・」
「しまった! 飲み会で使い過ぎた・・・」
と後で悔やんでも、時既に遅し。

手元には借金返済用の資金は残っていません。

これが何度か繰り返されると、督促状が舞い込みます。

これが社会人なら、他の金融業者から一
時借りて、自転車操業という手もありま
すが、学生にお金を貸してくれる所は限られています。

その限られた金融業者が学生ローンなの
で、一時しのぎのチャリンコ操業さえで
きない状態なのです。

さて・・・

ではどうするか?

前項で書いたように、学生の場合は過払
い金請求や借金の一本化は使えません。

となれば、行き詰まった借金問題の解決
に使えるのは、債務整理のみです。

債務整理とは?

債務整理には以下の4種があります。

  1. 任意整理
  2. 特定調停
  3. 個人再生
  4. 自己破産

それぞれの特徴は、

任意整理と特定調停は金融業者と相談し
て将来分の利息をカットしたり毎月の返
済額を調整したりします。

そのカット分、返済が楽になるわけです。

特定調整は、その相談の調停をするのが、
簡易裁判所の調停委員ということになります。

但し、ある程度の収入がある場合にしか使えません。

学生の場合はバイトの収入ということになりますね。

個人再生は、裁判所に今後の返済計画を
提出し、認めてもらいますが、借金の総
額を最大90%程度減額できます。

3年で完済できる程度の金額(約5分の1)
に減額できるのですが、継続的な収入が
ある人でないと利用できません。

自己破産とは、
裁判所に借金の返済ができないことを申
し立て、返済を全額免除とする方法です。

但し、借金はなくなりますが、財産も大
半を返済にあてますので、
家や車も売り払うことになります。

もっとも、学生の場合は車はともかく、
家を自前で持っている人はまずいないで
しょうから、この点はあまり気にしなくてもよいでしょう。

自己破産は、収入がないか、返済できる
見込みが全くない人が利用できます。

債務整理をお勧めする理由は、一口で言
えばそれしかないからです。

前述のように、過払い金請求や一本化は
使えないので、
残る方法は債務整理しかない、ということですね。

学生の債務整理の方法はどれがよい?

では学生が債務整理をする場合、どの
方法を選んだらよいのでしょうか?

基本的には
任意整理か特定調停が最も無難でしょうね。

その理由は、まず手続きが簡単という点です。

それにデメリットも少ないという利点があります。

但し、金融業者との相談になりますので、
ある程度の収入がないと金融業者は返済
は無理と判断して、相談はまとまりません。

もちろん、この収入はバイトでもかまいません。

しかし、全くの無収入の場合は、
任意整理や特定調停は無理でしょうね。

また、減額幅は債務整理の中で最小なの
で、その程度の減額で足りるかどうか、
という問題もあります。

これらの点がクリアできれば、やはり
任意整理か特定調停をお勧めいたします。

個人再生は微妙な所です。

継続的な収入があることが、裁判所の認
可の条件ですし、バイトを継続的収入と
裁判所がみとめるかどうか、難しい所ですね。

学生の場合、
最大のメリットがあるのは、自己破産でしょうね。

まず借金は原則ゼロになります。

しかも、財産を返済に充てるといっても、
学生の場合はもっとも大きな財産である、
家は通常持っていません。

後は車ですが、これは召し上げられるの
もやむを得ないでしょう。

もちろん、車を持っていなければ、
その点も問題ありません。

自己破産のデメリットとしては、数年は
クレジットカードが使えない、
新たな借金が出来ないなどがあります。

しかし、クレジットカードの代わりには
デビッドカードというものがありますし、
借金は当分しなければ良いだけです。

また、社会人の場合に問題となる、職業
や資格の制限も、学生の場合はそれほど
障害になりません。

それに職業や資格の制限は、免責が降り
るまでの約半年間のみで、一生続くとい
うわけではありません。

自己破産が
就職時に障害になる可能性は、低いです。

自己破産が他人に知られるケースは、
官報を詳細に読んでいるか、
個人情報機関で調べるかのどちらかでしょう。

普通の会社で、官報を詳細に読んだり、
個人情報機関で調べたりしている所は
滅多にないと思われます。

つまり、学生の場合、自己破産は
メリットは大きく、デメリットは少ない、
最良の選択肢なのです。

結び

大学生となると法的には成人の
扱いになります。

そのため
お金を使う機会も多くなってきます。

それで、お金が足りない時にはちょっと
学生ローンということになるわけです。

そして借りたはよいが返済に困るという、
お馴染みのパターンに陥ります。

学生の借金解決法は、
債務整理がメインになります。

学生の場合、過払い金請求や一本化は使
えないので、残る方法は債務整理しかな
い、ということですね。

その債務整理で、意外に有効なのが
自己破産です。

任意整理が出来ない場合には、
この自己破産をおすすめします。