自己破産

自己破産の反省文の書き方や例文やサンプルを紹介!ギャンブルなどの理由別に紹介!

作文は小中学校の国語の時間に
書くものとは限りません。

作文の中にも、陳述書や反省文というも
のがあり、これは自己破産の時に裁判所
から書きなさいと言われるのです。

もっとも、陳述書の場合は裁判所の命令
とは関係なく、自己破産では必要なものです。

反省文は陳述書とは違い、必要な場合と
不要な場合があり、通常は不要です。

反省文が必要になる主なケースは、通常
は免責が降りないケースでも、裁量免責
という形式で認められることがあります。

反省文がものを言うのは、そのような
裁量免責の場合です。

反省文の書き方次第では、通常は免責が
認められないケースでも、認められた
という実例が多数あります。

そこで今回は、自己破産での反省文の
書き方や例文を紹介して行きましょう。

自己破産の反省文の書き方

自己破産においての陳述書とは、なぜ自
己破産に至ったのかを、裁判官に説明す
るための書類です。

最初の借金から現在に至るまでの流れや、
現在の負債状況などを詳しく説明します。

この陳述書は、自己破産の申し出の時の
最重要書類で、これで裁判官は自己破産
は妥当か否かを判断します。

したがって作成には充分注意する必要があります。

その内容と流れはこのようなものです。

  1. はじめて借金をした経緯
  2. その後の借金の状況
  3. 返済できなくなった理由
  4. 自己破産を選択した理由
  5. 収入
  6. 資産状況
  7. 負債状況
  8. 住居の状況
  9. 職歴
  10. 家族関係

これにより、裁判官は債務者の状況を
把握し、判断するのです。

反省文とは?

自己破産の申し立ては、かなり高い割合
で認められますが、時には免責不許可
なる場合もあります。

免責不許可の事由は、以下のような場合
ですが、これは破産法252条によるものです。

  1. 本人の浪費により借金を作った場合
  2. 財産を隠す・壊す・渡すなどした場合
  3. 経済的な信用に関わる情報に嘘を書いて借金した場合
  4. 商品を買い、その商品をお金に換えた場合
  5. 破産申立日から数えて7年以内に免責を受けたことがある場合
  6. 一部の債権者にのみ返済を行った場合
  7. 裁判所や破産管財人の調査に協力しなかった場合

本人の浪費により借金を作った場合とは、
ギャンブルに狂ってとか、買い物依存症
などが該当します。

財産を隠す・壊す・渡すなどした場合は、
財産を過小にごまかそうとした場合などです。

経済的な信用に関わる情報に嘘を書いて借
金した場合とは、破産申立前の1年間に、
住所、氏名、年齢、年収などに嘘を書いて借り入れたケースです。

商品を買い、その商品をお金に換えた場合は、
いわゆる「現金化」です。

この場合は、クレジットカード会社など
に対しての詐欺罪や横領罪に問われる
場合もあります。

破産申立日から数えて7年以内に免責を受
けたことがある場合は、2度目の自己破産
7年以上経過してからでないとだめ、ということですね。

一部の債権者にのみ返済を行った場合は、
自己破産では、全ての債権者に平等な扱い
が求められます。

それに反したということで、
免責が認められないのです。

裁判所や破産管財人の調査に協力しなかっ
た場合とは、出廷すべき時に出廷しなかっ
たり、裁判所や破産管財人に非協力的な場合が該当します。

反省文とは、このような免責不許可事由
に該当する人でも、
免責を受けたい時に提出する文書です。

反省文の書き方

反省文は、主として免責不許可事由のあ
る破産希望者に対して、裁判所が裁量免
責を行う際に必要となる文書です。

反省文は、深く反省して二度とこのよう
な事態には陥らないことを、裁判官に理
解してもらうために、自分の気持ちをこめて書きます。

反省文には決まった書式はありません。

借金に至った経緯や増えていった状況を
簡単に記し、その時の自分の行動や気持
ちにどんな問題があったのかを反省して書きます。

また、借金をしたことで家族や債権者に
どのような影響を与えたのか、さらには
破産に至ったことをどう反省するかなどを書いて行きます。

そして最後に、借金が免責されたら今後
どのような気持ちで生活を建て直すか、
借金をしないためにはどのような心構えを持つか、などの決意を述べます。

文の長さは、400字詰め原稿用紙換算で
2枚前後が妥当でしょう。

だらだらと同じことを長く書いても読み
づらいだけですし、といって短すぎても
ぶっきらぼうに見えてしまいます。

裁判官にきちんと反省の気持ちが伝わる
ように、本人が借金について強く反省
していることを強調します。

また、今後の生活を新たにやり直す意欲
も書いておくとよいでしょう。

反省文はワープロやパソコンによる
プリントアウトではなく、手書きで書くべきです。

字がうまくない人でも、
丁寧にゆっくりとわかりやすく書けばよい
のです。

自分の言葉で自分の字で書くことで、
反省の熱意は伝わりやすくなるものです。

自己破産の反省文の例文を理由別に紹介に紹介

それでは自己破産の反省文の例文を、
理由別に幾つか紹介しましょう。

ギャンブルによる例文

私、○○○○はこのような多額の借金を
抱え、自分では返済することも出来なく
なってしまったことを深く反省しています。

借金のきっかけは、競馬で負けてしまっ
た時に、その損失を取り戻そうとお金を
借りたことに始まります。

今思えば、賭けごとの損をお金を借りて
取り戻そうという、その甘い考え方その
ものが間違っていたと、深く反省しております。

ギャンブルそのものをすっぱりとやめ、
地道に働いて損失を取り戻すべきだったのです。

現在はギャンブルとは一切縁を切っており、
今後共借金も一切しない覚悟で、家族のた
めにも本業にいそしんでおります。

財産を過小に申告した時の例文

私、○○○○は自己破産の財産の申請時
に、財産を過小に申告したことを深く反
省し、心からお詫び申し上げます。

少しでも財産を残したいという、
浅はかな考えから行ってしまったのです。

お金を貸した立場の人からみれば、
許し難い愚挙と思います。

たとえ、財産が減っても、借金を免除し
ていただくだけでもありがたいことなの
ですが、それをすっかり忘れておりました。

ご迷惑をおかけした債権者の皆様に深く
お詫びするとともに、2度とこのような
過ちをおかさないことを堅く誓います。

裁判所や破産管財人の調査に非協力的だった時の例文

私、○○○○は自己破産時の裁判所や破
産管財人の調査に、非協力的だったこと
を深く反省しております。

これは故意に調査を阻害しようとしてし
たことではなく、初めての破産、初めて
の裁判にすっかり動転してしまい、怖かったためです。

そのため出廷を怠ったり、債権者の皆様
に責められるのが怖く、つい欠席してしまったのです。

今思えば、これは怖いとか動転したとか
言っている場合ではなく、自分から積極
的に調査に協力すべきだったのです。

債権者の方々は、好んで債権者会議に出
席したわけではなく、私が自己破産を申
し出たために、損害を被っております。

それを思えば、自分の怖さ故に皆様にご
迷惑をおかけしてしまったことを、
強く反省しております。

このようなことは2度とせず、調査には
積極的に協力させていただくことを
堅く誓います。

一般的な状況の例文

私、○○○○はこのような多額の借金を
抱え、自分では返済することも出来なく
なってしまったことを深く反省しております。

借金のきっかけは、私が転職のため給与
が減ったことから始まります。

それまでの余裕がある期間に十分な貯蓄
を行うべきでした。

生活が困窮しているにも関わらず子供が
出来るという計画性の無さも借金が膨ら
んだ原因と考えます。

自分の見通しの甘さを反省するとともに、
これからは生活を立て直すと共に貯蓄を
行うなどしてニ度と借金をしないように日々努力をしていきたいと思います。

結び

自己破産の申し立ては、かなり高い割合
で認められますが、時には免責不許可
なる場合もあります。

反省文とは、このような免責不許可事由
に該当する人でも、
免責を受けたい時に提出する文書です。

反省文は、深く反省して二度とこのよう
な事態には陥らないことを、裁判官に理
解してもらうために、自分の気持ちをこめて書きます。

反省文には決まった書式はありませんが、
おおよそ原稿用紙換算で2枚程度が妥当でしょう。

借金に至った経緯や増えていった状況を
簡単に記し、その時の自分の行動や気持
ちにどんな問題があったのかを書きます。

そして、自己破産の結果、立ち直る決意
も入れておきましょう。