借金

借金が70万・80万・90万がある場合の返し方や長期・短期での返す違いは?

借金というものは、借りる時には一生懸
命ですが、返す時にはなおざりになりがちですね。

しかし、借金で大事なのは、借りること
ではなく、返すことなのです。

借りるのは誰でもできます。

ブラックリストにのっていなければ、ですが・・・

大変なのは返す時です。

借金が入ると、収入だと思う人がいるかも知れません。

しかし、借金は収入ではありません。

あくまで負債なのです。

ですから、借金をしたら
必ず返さなければなりません。

今回は、その借金の上手な返し方と、借
金が70万・80万・90万の時の利息と月々
の返済額、長期と短期での違いなどを見ていきましょう。

借金の返し方

借金の返し方にも色々とあり、うまい
返し方と下手な返し方では、返済金額
や心理的負担にもかなりの相違が出ます。

負債をうまく返済するには、

  1. 月々の返済額
  2. 返済期間
  3. 支払う利息の総額

の3つを考える必要があります。

これらをバランス良く設定しないと、
一月の返済額が多くなりすぎたり、
返済期間が長くなったりし、利息にも影響してきます。

最初にすることは、
自分の現状を確実に把握することです。

現在の手取りの年収と月収、支出の現況
を、エクセルなどの表計算ソフトに入力していきます。

そして、年収の三分の一又は月収の20%と
いうルールに照らし合わせれば、今現在、
幾ら位なら返済に回せるかは、すぐわかる筈です。

同様に、借りる予定のお金の、月当たり
返済額、返済期間、支払う利息の総額
などと、しっかりと見比べましょう。

この場合、その借り入れが、自分でも借
り入れられるものかどうかは、各金融業
者のサイトなどで、良く確認しておく必要があります。

これで、借り入れ金額と返済期間などを
決めることができるでしょう。

この、借りる予定のお金の、月当たりの
返済額、返済期間、支払う利息の総額な
どは、次項で詳しく紹介していますので、ご参考まで。

借金を賢く返済する方法とは?

上に書いた借金とその返済の大原則に
沿って、さらに賢く返済する方法を見てみましょう。

その一つは「繰上げ返済」です。

借金には最少返済額、つまり、「最低こ
れだけは返済してほしい」という、
最低限の返済金額があります。

通常はその最低限の金額か、それより
僅かに多い程度の金額を、月々返済して
いくことになります。

その最少返済額より多い金額で返済する
ことを、繰上げ返済といいます。

では繰上げ返済のメリットとは?

繰上げ返済をすると、月々の額が増える
ので、当然返済期間は短くなります。

そのため、
利息が減り、総返済額も少なくなるのです。

借金をした時の負担は、利息(金利)が一番大きいのです。

繰上げ返済は、その利息を減らすために
は大きな効果があります。

その代わり、月々の返済額が増えるとい
うデメリットもありますので、どの位の
額に設定するかは充分検討する必要があります。

借金が70万・80万・90万の時の利息と月々の返済額は?

借金が70万・80万・90万の時の利息と
月々の返済額は、どの位になるもので
しょうか?

返済期間が1年、3年、5年の場合のシミュレー
ションでは、以下のようになります。

借金が70万の時の利息と月々の返済額

返済期間 1年  金利 15%

毎月返済額 63,180円

年間返済額 758,160円

総返済額 758,160円

利息月額  4,847円

利息総額  58,160円

返済期間 3年  金利 15%

毎月返済額 24,265円

年間返済額 291,180円

総返済額 873,540円

利息月額  4,820円

利息総額  173,540円

返済期間 5年  金利 15%

毎月返済額 16,652円

年間返済額 199,824円

総返済額 999,120円

利息月額  4,985円

利息総額  299,120円

借金が80万の時の利息と月々の返済額

返済期間 1年  金利 15%

毎月返済額 72,206円

年間返済額 866,472円

総返済額 866,472円

利息月額  5,539円

利息総額  66,472円

返済期間 3年  金利 15%

毎月返済額 27,732円

年間返済額 332,784円

総返済額 998,352円

利息月額  5,510円

利息総額  198,352円

返済期間 5年  金利 15%

毎月返済額 19,031円

年間返済額 228,372円

総返済額 1,141,860円

利息月額  5,698円

利息総額  341,860円

借金が90万の時の利息と月々の返済額

返済期間 1年  金利 15%

毎月返済額 81,232円

年間返済額 974,784円

総返済額 974,784円

利息月額  6,232円

利息総額  74,784円

返済期間 3年  金利 15%

毎月返済額 31,198円

年間返済額 374,376円

総返済額 1,123,128円

利息月額  6,198円

利息総額  223,128円

返済期間 5年  金利 15%

毎月返済額 21,410円

年間返済額 256,920円

総返済額 1,284,600円

利息月額  6,410円

利息総額  384,600円

このシミュレーションで見てみますと、
1年で返済する場合は、

  • 70万の場合の毎月返済額は63,180円
  • 80万の場合の毎月返済額は72,206円
  • 90万の場合の毎月返済額は81,232円

と、いずれもかなり高額になっています。

無理のない返済額は、「年収の3分の1」
「手取りの2割」だと言われています。

70万では年収250万でOKですが、80万では
285万、90万では320万程度の年収が必要
ということになります。

いずれも平均的日本人の収入の枠内に入
る数字ですので、返済は可能でしょう。

また、総量規制にひっかかる恐れもなさそうですね。

総量規制とは、消費者金融がお金を貸す
際には、年収の3分の1以下迄
法律で定められているのです。

総量規制には、対象にならないものもあります。

銀行のカードローンや自動車ローンは、
総量規制の対象にはなりません。

長期と短期で返す違いは?

借金を返す場合、返済期間を長くするか、
短くするかで、悩む人も多いことでしょう。

前項で紹介した繰り上げ返済は、返済期
間は短くする方がよいという、代表的な考え方です。

では、返済期間を長期にした場合と、
短期にした場合のメリットとデメリッ
トの比較をしてみましょう。

返済期間を長くした場合のメリットは、

  • 月々の返済額が少なくなる

これに尽きます。

デメリットは、

  • 利息が増える
  • 総返済額が増える
  • 返済期間が長くなり、長期間返済を続けなければならない

ことなどでしょう。

逆に返済期間を短くした場合のメリットは、

  • 利息が減る
  • 総返済額が減る
  • 返済期間が短くなり、返済は短期間となる

ことなどです。

デメリットは、

  • 月々の返済額が多くなる

ことだけです。

もっとも、この月々の返済額が多くなる
ことは、払う方から見ると切実な問題です。

実際、月2万円なら返せるが、3万円では
無理という場合は、よくあります。

そのため、金融業者も返済期間の選択が
できるようにしているのでしょう。

長期と短期を比べて見ますと、圧倒的に
返済期間は短い方が有利です。

「短気は損気」と言いますが、借金の場
合は「短期は有利」なのです。

結び

負債をうまく返済するには、月々の返済
額、返済期間と支払う利息の総額の3つ
を考える必要があります。

最初にすることは、
自分の現状を確実に把握することです。

そして、年収の三分の一又は月収の20%と
いうルールを考慮すれば、無理なく返せ
る額も決まるでしょう。

返済期間は長くするか、短くするかは、
やはり返せる月々の金額の範囲内で、
短くした方が有利です。

とはいえ、月々の返済額は返済する方か
らみると、非常に切実な問題です。

これが多すぎると、毎月の返済も不可能
になってしまいます。

このあたりは、借金の金額や利息なども
考えて、慎重に決める必要があります。