借金

借金の減額方法の仕組みややり方は?すぐにでもできる方法は?

借金をしたが返済ができない・・・

という場合が時々あります。

そんな時でも、返済金額がもう少し少な
ければなんとかなるかも、というケース
もあります。

しかし、金融会社に相談しても、まとも
に取り合って貰えません。

このままでは夜逃げ屋のお世話になるし
かない、という時に「なんとかする」
方法もあるのです。

それが「債務整理」という方法です。

この債務整理によって、返済額を減らし
たり、時にはゼロにしたりできることも
あります。

ただし、この債務整理にはかなり大きな
デメリットも発生します。

今回は、その債務整理の仕組みややり方、
それにメリットデメリットなどを紹介いたします。

借金の減額方法の仕組みとやり方は?

金融会社からの借金は「契約」ですから、
単に返済額を減らしてくれと頼んでも、
取り合ってはくれません。

銀行でも消費者金融でも、果ては闇金で
も、金融業者はお金を貸して利息をとる
ことで商売が成り立っています。

ですから、返済額を減らせばそれだけ実
入りが少なくなり、商売はあがったりです。

なので、単に返済額をまけろでは取り合
わないのも当然なのです。

とはいえ、それは向こうの論理、こちら
払いたくても払えない状況なのです。

そんな場合にどうするか、ということに
なります。

その対策が「債務整理」という方法です。

債務整理とは

債務整理とは、借金問題の解決や将来利
息の減額などを実現する手続きのことを指します。

債務整理には、大別して3種あります。

  1. 任意整理
  2. 個人再生
  3. 自己破産

任意整理とは、
裁判所を介さず業者との直接の話し合い
で返済の軽減を決める方式です。

将来分の利息をカットしたり毎月の返済
額を調整したり、無理のない返済を実現
させるための手続きとなっています。

裁判所を介さないために、リスクやデメ
リットが少なく、最も利用者が多いやり方です。

債務整理の中で最も簡易で、周囲にも知
られにくく、制約も少ないのです。

現在収入があり、最長5年(60回)で借金
を分割した場合に返済できる人が利用できます。

個人再生では、
裁判所に今後の返済計画を提出し、認めてもらいます。

この場合は、借金の総額を最大90%減額できます。

3年で完済できる金額(約5分の1)に
借金を圧縮する手続きですが、継続
的な収入がある人でないと利用できません。

自己破産は、
裁判所に借金の返済ができないことを伝
えることで、返済は全額免除となります。

但し、借金はなくなりますが、財産も大
半を返済にあてますので、
家や車も売り払うことになります。

財産で残るのは個人的な生活に必要なものだけです。

自己破産は、収入がないか、返済できる
見込みが全くくない人が利用できます。

この3種の債務整理でどれを選ぶかは、
その人の状況によりますが、いずれも
自分で全ての手続きをするのは困難です。

弁護士か司法書士に依頼することになり
ますが、その費用はおおよそ5万~12万円程度でしょう。

任意整理で借金が減る仕組みとは?

任意整理は、過去の利息の払い過ぎによ
る減額を確認することが重要です。

そのため、まず最初に金融業者から
取引履歴を取り寄せ、引き直し計算を
します。

取引期間が長い場合、この計算によって
大幅に借金が減額されたり、「過払い金」
が発覚したりすることもあります。

これが任意整理で借金が減額される
仕組みの一つです。

「過払い金」とは、法定以上の高い利息
を支払ってしまっている場合などに発生します。

一定の条件を満たすと、借金の総額は実
は間違った金額である可能性があり、正
しい金額はもっと低いことがあるのです。

過払い金の発生する理由は、
「グレーゾーン金利」のためです。

グレーゾーン金利とは、利息制限法
(20%まで)を越えた金利のことを言います。

しかし、出資法の29.2%迄よりは低いため、罰せられません。

2つの法律の境目にあるため、
グレーゾーン金利と呼ばれています。

ただしこれは、2010年に出資法の上限金
利が利息制限法と同水準に見直されたた
め、現在はありません。

この見直し以前は大半の消費者金融が、
グレーゾーン金利で貸し出していたのです。

2010年以前から借入れしていた場合は、
ほとんどがグレーゾーン金利で借入れし
ているので、余分な利息を払っていたことになります。

過去の金利を見直すと、払いすぎていた
利息が返還されます。

また、過払い金は発生していない場合で
も、過去の利息と現在の利息とを引き直
すことで減額される場合もあります。

減額されるもう一つは、「将来的な利息」です。

消費者金融の返済は、
元金と利息を足した額を
返済しています。

この元利合計では、
返済額は利息分がかなりの割合
になっています。

今後払う予定だった、この利息分をなく
して元金だけにすれば、完済はずっと楽
になります。

この任意整理では、返済の方法や金額は、
法律で一意に定められているのではなく、
あくまでも金融業者との交渉となります。

「これでお願いしたい」と頼んでも、
「それは受けられません」と断られる
こともあります。

しかし、借り手の提案を全て断ったりす
ると、借り手は返済ができなくなり、
自己破産まで行ってしまいます。

自己破産されるよりは、利息をカットし
て元金だけでも受け取れる方がまし、と
業者が判断すれば、交渉はまとまります。

利息カット+分割払いというのが、借り
手側には望ましいのですが、この交渉は
しろうとには中々難しいのです。

これはプロである弁護士や司法書士に依
頼した方が、纏まる可能性はずっと高く
なります。

しかも、弁護士や司法書士に依頼すれば、
その時点で督促もすぐ停まります。

債務整理のメリットとデメリットは?

債務整理には、返済額が減額されたり、
時にはゼロになる場合があり、借り手
には非常にありがたいシステムです

しかし、この債務整理にはメリットと
デメリットの両面があります。

しかも、そのメリットとデメリットは、
共に無視できない程大きいのです。

そのメリットとデメリットはどんなもの
があるのか、見ていきましょう。

債務処理のメリット

債務整理のメリットは非常に大きいです。

まず、借金が減ったり無くなったりします。

しかも。弁護士や司法書士に依頼した場
合は、

直ちに督促が来なくなります。

この督促が来ないということは、精神面
では非常に楽になります。

また、任意整理なら他人に知られる恐れ
もありませんし、裁判所への申したて
ども一切必要ありません。

但し、個人再生や自己破産では、他人に
知られてしまう可能性があります。

債務処理のデメリット

債務処理のデメリットは以下のようなものが主です。

    • ブラックリストに載る
    • 任意整理は金融業者との相談になるので、応じてもらえない場合がある
    • 任意整理と個人再生ではある程度の安定した収入がないと出来ない
    • 任意整理は大きな減額や借金ゼロにはできない
    • 個人での手続きはかなり難しく、弁護士や司法書士への費用がかかる

任意整理では、比較的デメリットは少ないのです。

もっとも大きいデメリットは、
ブラックリストにのることでしょう。

日本に3社ある信用情報機関では、債務
整理があると、個人情報に事故情報
(異動)として載ってしまいます。

これがブラックリスト(ブラック情報)です。

そして、その後5年間(場合によっては10
年間)は、新たにお金を借りたり、クレ
ジットカードを作ることができなくなります。

もうひとつは、金融業者との話し合いで
すので、応じてもらえない場合があります。

さらには、ある程度の安定した収入がな
いと任意再生はできません。

個人での手続きはかなり難しく、弁護士
や司法書士へ費用がかかる点もデメリッ
トの一つです。

ただしこれは任意再生に限らず、債務整
理全般に言えることです。

個人再生は減額幅は大きいのですが、
安定した収入が必要です。

また、自己破産は借金は全てなくなりま
すが、その分デメリットも非常に大きくなります。

家や車などの財産は全て無くなり、残る
のは僅かな生活必需品と20万円以下の財
産・預貯金だけです。

個人再生と自己破産は裁判所へ申し立てが必要になります。

結び

借金が返せない場合には、債務整理とい
う方法があります。

債務整理とは、借金問題の解決や将来利
息の減額などを実現する手続きのことを指します。

債務整理には、任意整理、個人再生、
自己破産の3種があります。

今回の記事で主に扱っているのは、
その内の任意整理です。

これは裁判所は介さず、借り手と貸し手
(金融業者)が直接相談して、借金の減額などを決めます