借金

借金の複数社の返し方(返済)のコツや危険性とは?1社にするべき理由は?

借金は一つでも充分重荷になりますが、
3つも4つも借金があると、返済日を間
違えたりしないように気を使います。

気を使うだけでなく、複数の借金がある
ということは、それだけ多額な借金を背
負っているということで、返済には苦労しますよね。

複数の借金があることを「多重債務」と
言いますが、これで悩んでいる人も多いようです。

多重債務では、複数社にそれぞれ対応し
なくてはならず、返済日もバラバラだっ
たりするので、それを忘れないようにするだけでも大変です。

そんな多重債務を、うまく返済していく
方法はないものかと、誰しも思うことでしょう。

おまとめローンの場合は、
返済の
管理の点だけでも十分メリットはあります。

今回はそんな複数社からの借り入れを、
うまく返済していく方法や、1社に纏
める方法などを紹介いたします!

借金の多重債務(複数社)の返し方は?

多重債務とは、
複数の貸金業者から借金をしている状態
を言います。

貸金業法が改正されて以後は、少しずつ
多重債務者は減ってきています。

とはいえ、平成28年の時点で、3社以上の
貸金業者から借入をしている人は、全国に
100万人以上もいるのです。

中には多重債務を苦にして自殺する人さえいます。

なぜ複数の借金をするのかその理由は、
根本的には収入が足りないか支出が多すぎるかです。

  • 生活費が足りないので
  • クレジットカードで買い物をしすぎた
  • 住宅ローンの返済が苦しいため
  • 奨学金の返済ができないので

このような理由が多いようですね。

そして、1社で借金をしたがその返済に困
り、他の会社から借りて返済に充て、更に
他の業者からの借金でそれを返済していくというパターンです。

いわゆる自転車操業ですね。

一旦このパターンにはまり込んでしまう
と、そこから抜け出すのは非常に困難です。

多重債務を解決する方法は、大別して3つ程あります。

  1. 債務整理
  2. 過払い金請求
  3. おまとめローンの利用

債務整理

債務整理とは、文字通り債務を整理することです。

借金の返済額を大幅に減らしたり、場合
によってはゼロにすることもできます。

債務整理には、大別して4種あります。

  1. 任意整理
  2. 特定調停
  3. 個人再生
  4. 自己破産

任意整理とは、
裁判所を介さず業者との直接の話し合い
で返済の軽減を決める方式です。

特定調停は、任意調停と似ています
が、裁判所が調停をする点が違います。

個人再生では、
裁判所に今後の返済計画を提出し、認めてもらいます。

この場合は、借金の総額を最大90%減額できます。

3年で完済できる金額(約5分の1)に
借金を圧縮する手続きですが、継続
的な収入がある人でないと利用できません。

自己破産は、
裁判所に借金の返済ができないことを伝
えることで、返済は全額免除となります。

但し、借金はなくなりますが、財産も大
半を返済にあてますので、
家や車も売り払うことになります。

財産で残るのは個人的な生活に必要なものだけです。

自己破産は、収入がないか、返済できる
見込みが全くくない人が利用できます。

このように債務整理は借金解決には非常
に強力な方法ですが、
デメリットも大きいのです。

一定期間(通常5年間)新しい借り入れや
クレジットカードの作成などはできなくなります。

また、自己破産の場合は、特定の職業に
つくこともできなくなります。

そのようなわけで、債務整理は他に方法
がない時の、最後の手段としておくのが
良いかと思います。

過払い金請求

過払い金請求とは、利息制限法の上限金
利を超えて支払ったお金を、貸金業者な
どから返してもらう請求のことです。

ただし、過払い金請求は
同じ貸金業者には、一度しかできません。

また、過払い金請求には10年という時効があります。

もうひとつ、借金の金利が15%~20%以上でないと
過払い金は発生しません。

つまり、2012年6月の出資法改正以降の
金利は15~20%が最高なので、
最近の借入には適用できないのです。

おまとめローンの利用

おまとめローンとは、一口で言えば複数
あるローンを、一つにまとめたローン
いうことになります。

しかし、定義としては明確なものはなく、
金融業者によっては他の名称の場合もあります。

おまとめローンでは複数の借り入れが一
つにまとめられるので、返済金額や金利
よりも、返済の手数が減る、と言う点が最大のメリットです。

但し、同一の金融業者のローンは、おま
とめの対象にはならない場合が大半です。

このおまとめローンについては、次項で更に詳しく説明します。

おまとめローンは有利か?

おまとめローンは、複数の借り入れを一
つにまとめ、場合によっては
金利も安くなることもあります。

ただし、おまとめローンは金融業者に
よって、内容がかなり異なります。

そのため、おまとめローンを利用する際
には、かならず事前の確認をしておきましょう。

おまとめローンには銀行系と消費者金融
系がありますが、金利は銀行系の方が安
くなっています。

その代わり、審査は銀行の方が大分厳し
いようです。

以下は銀行系と消費者金融系の比較リストです、

  •    銀行系     消費者金融系
  • 金利 低い      高い
  • 審査 厳しい     銀行よりは易しい
  • 融資までの期間 3週間程度 最短2日
  • 総量規制 対象外   対象外
  • 返済期間 不定    5年~10年

尚、総量規制とは、現在の借金の金額を
「年収の3分の1以下」とする規制です。

おまとめローンを使おうという人は、既
に幾つかのローンを抱えているので、
銀行系では審査に通らない場合もあります。

その際は、消費者金融系を利用すること
も、頭に入れておくべきでしょうね。

おまとめローンは中々便利なものですが、
メリットやデメリットも幾つかあります。

メリットは、元の単独のローンより返済
期間を長くできる場合が多いので、毎月
返済額が少なくなる場合が多いのです。

また、単独のローンに比べて、金利は低
めに設定されている場合が多いので、総
返済額が少なくなる場合もあります。

もう一つ、返済日が1つになるので、多数
の返済日があるとうっかり忘れやすいと
いうこともなくなるでしょう。

デメリットとしては、返済総額が増える
場合もある、審査が厳しいなどがあります。

最大のデメリットは、審査が厳しく、借
入件数が多かったり、遅延や滞納があっ
たりした人は、断られる場合が多い、という点でしょう。

また、デメリットとは少し違いますが、
借金が減ったと勘違いする人もいるようです。

これは大変な間違いで、借金は返さない
限り決して減ることはありません。

気を緩めないでくださいね。

結び

複数の借金がある多重債務では、返済方
法をよく考えないと完済は難しいでしょう。

返済(解決)方法には、債務整理、過払
い金請求、おまとめローンの利用などが
考えられますが、どれもメリットばかりではなく、デメリットもあります。

借金の低減率から見れば、自己破産→
個人再生→任意整理→過払い金請求→
おまとめローンという順になります。

しかし、デメリットの大きさも、上と同じなのです。

比較的メリットが多くデメリットの少な
いものは、過払い金請求
です。

しかし、過払い金請求ができるのは、借
金の金利が15%~20%以上という制限が
あり、最近の借り入れには適用できません。

といって、おまとめローンが最良とも限りません。

利息や返済額が必ず
少なくなるという保証はないからです。

なんとも難しい所ですが、もともと借金
の返済そのものが難しいのですから、
やむを得ないのでしょうね。