借金があるということは、いつも頭の上
に重い石がのっているようなものですね。
片時も忘れることが出来ないその重しが、
ある日突然なくなったとしたら、どんな
気持ちになるでしょうか？
単に嬉しいとか、楽になったとかいう気
持ちとは、少し離れた所にある感じだろ
うと思います。
ふわっと空気が抜けたような、のしかかっ
ていた重いものがなくったような、そん
な気持ちでしょうね。
それでも開放感や嬉しさは、頭のどこかに
ある筈です。
今回は、そんな複雑な借金完済の気持ちを
探り、二度と借金をしないための道を探っ
てみたいと思います。
借金完済の気持ちはやはり嬉しい？
借金返済の生活は、やはり「苦しい！」
の一言に尽きるようです。
返済中のある人も、「この気持ちは経験
者じゃないと分からないと思います」と
言っています。
毎月の返済が終わると、ぎりぎりの生活
費しか手元には残らないので、ひたすら
我慢また我慢の生活が続くのです。
しかし、いかに借金が多いといっても、
無限大ではなく有限です。
我慢して返し続けて行けば、いつかは
必ず完済の日がやって来ます。
多額の借金を返済した人に共通する対策
は、金銭感覚を借金する前のものに戻す、
というものでした。
つまり、借金前の自分の
収入に応じたレベルに落とす、
ということですね。
借金した直後にはお金が入っていますの
で、なんとなく豊かになったような気がします。
しかし、これはとんでもない錯覚で、豊
かになるどころか多額の負債で
非常に貧しい状態なのです。
それがなまじ手元にお金があるために、
豊かであると錯覚してしまうのが、
借金の最大の危険でしょう。
その錯覚をなくすために、
金銭感覚を正常に戻す
ということですね。
ある人は、食費を切り詰めて自炊中心に
したり、お金を使わないように外出を控
えたりしました。
また、カード類は実家に預けて封印し、
使えないようにもしたそうです。
完済証明書の発行を！
その努力の甲斐あって完済した時には、
金融機関から「完済証明書」を発行して
もらいましょう。
この完済証明書は、
こちらから依頼しないと送って貰えません。
完済証明書は、
借金を全て支払い終わったことを証明する書類
です。
借金返済した後でも、銀行から多額の
借入をする場合には提出を求められるこ
とがあります。
完済証明書には有効期限がありませんし、
手数料も送料もいりません。
借金を完済したら、金融機関のカード
ローンセンターなどに電話して、
完済証明書の発行を請求しておきましょう。
ただし、再発行はしない所が多いので、
大事に保存しておきましょう。
額に入れてよく見えるところに置いてお
けば、それを見るたびに苦しかった返済
生活を思いだします。
それによって、二度と借金をしないこと
を心に誓うでしょう。
そして、苦しさに耐えて、
完済を果たした自分を褒めてやってください。
それが借金完済の喜びというものです。
再び借金しないためには？
再び借金しないようにするために、
これからどうしたら良いかを考えてみましょう。
- 「完済証明書」の発行
- 貯金をする
- ブラックリストの確認
- カードローンとクレジットカードの解約と廃棄
- 人生計画の作成
借金完済後にすることは、まず最初に前
項で書いた「完済証明書」の発行です。
この完済証明書は、何かの時に必要にな
ることもありますし、また自分の表彰状でもあります。
二つめは、毎月千円二千円でもよいから
貯金をすることです。
何かの時に使えるお金がないので借金を
するわけです。
多少でも貯金があれば、それで賄うこと
もできますので、これは是非やりましょう。
3つめは、ブラックリストの確認です。
これは債務整理をしない場合には不要で
すが、任意整理でも整理の対象に入れた
金融業者がある場合には、一応確認しておいた方がよいでしょう。
4つめは
カードローンとクレジットカードの解約と廃棄
です。
この解約は簡単にできます。
手続きは電話、窓口や郵送など会社に
よって異なりますが、大半は電話のみ
で解約できます。
電話で「解約したい」と言えば、担当
者が解約手続きを行ってくれます。
もっとも、債務整理をした場合は、
自動的に解約になりますので、こち
らから申し出る必要もないでしょう。
大事なのはその後です。
クレジットカードはギロチン刑に処す
解約したカードは、
ギロチンの刑に処します。
罪があるのはカードではなく、それを
使った人なのですが、人間をギロチンに
かけると、何かの問題が発生する恐れもあります。
なので、人間の代わりにカードを身代わ
りにして、ギロチンにかけるのです。
よりしろみたいなものですね。
もう二度と借金をしないという思いをハ
サミに込めて、一枚ずつ入念にカードを
切っていきます。
この解約とギロチン刑をしないで、カー
ドを残しておくと、借金の誘惑に負ける
人もあるかと思います。
辛い思いをして、ようやく借金を完済し
たのに、それでは元の木阿弥になってしまいます。
ですから、この際カードは
使いたくても使えない状態にしてしまうのです。
そしてギロチン（ハサミ）と裁断した
カードは、額に入れて飾っておくとよいでしょう。
今後、再び借金の誘惑に襲われた時には、
その額を見てつらいつらい返済生活を思
い出すようにしてください。
断頭台の露と消えたカード君も、
さぞ本望でしょうね。
最後の、そして最も重要なことは、
今後の人生計画の作成です。
人生計画というと大仰ですが、「今後ど
のような気持ちで生活していくか」、と
言い換えた方が良いのかも知れません。
長い間苦しんでいた借金を完済した直後
は、嬉しいという気持ちと、一種の燃え
尽き症候群の両方があると思います。
これまでは、借金の返済が人生の最大の
目標で、それ以外のことは頭になかった
という人が多いかと思います。
その最大の目標が消えてしまうと、「さ
て、これからは何を目標にしたらよいの
か？」と、ターゲットがなくなってしまいます。
完済後とりあえずは、
これまでしたくても出来なかったことをする
のもよいでしょう。
たとえば、本を買ったり旅行にいくのもありです。
ただし、それは1回限りにしましょう。
楽しいからと言ってそればかり何度も
していれば、また借金生活の地獄が始
まってしまいます。
より収入を増やすために、本業の役に
たつ資格を取るとか、英語の勉強をす
るとか、することは沢山あります。
収入のアップと生活の安定を目指す道
が、人生計画の本道でしょう。
結び
借金完済後の気持ちは、やはり「嬉しい！」
というのが、正直なところでしょうね。
借金返済の生活は、やはり「苦しい！」
の一言に尽きます。
返済中のある人も、「この気持ちは経験
者じゃないと分からないと思います」と
言っています。
それが無くなるのですから
嬉しいのも当然でしょう。
しかし、嬉しいと同時に、
一種の燃え尽き症候群
になる人も多いようです。
これまでは、借金の返済が人生の最大の
目標で、それ以外のことは頭になかった
という人が多いでしょう。
その最大の目標が消えてしまうと、「さ
て、これからは何を目標にしたらよいの
か？」と、ターゲットがなくなってしまいます。
その対策としては、より収入を増やすた
めに、本業の役にたつ資格を取るとか、
英語の勉強をするとか、することは沢山あります。
収入のアップと生活の安定を目指す道
が、人生計画の本道でしょう。
