借金

借金生活から抜け出すにはどうすればいい?生活ややるべきことは?

キャッシングやカードローンは、
手軽に借りられるのが魅力です。

カード一枚で、
幾らでもお金が湧いてくる
ような錯覚さえ覚えます。

アラジンのランプのような、
魔法のカードなんですね。

しかし、このカードは、いい気になって
借りて行く内に、魔法のカードから
悪魔のカードに一変します。

そして借金生活が始まるのです。

返しても返しても元金は減らず、生活は
借金の返済が中心になって、回っていきます。

こんな生活はいやだ!

だれしもそう思います。

そこで今回は、借金生活から抜け出すに
はどうすればよいのか、どのように生活
を改めるべきなのかを、考えてみましょう。

借金生活から抜け出すには?

では借金生活から抜け出すには
どうしたらよいのでしょうか?

その方法は幾つかありますが、その前に
まずあなたの
考え方と生活を変える必要があります。

つまり、お金が必要な時には借りればよ
い、という考え方が最大の問題なのです。

借りたお金は所得ではありません。

働いて得た給料などとは根本的に違うのです。

給料が30万円ならば、それは自由に使える
プラスの30万円です。

しかし、借金の30万円は必ず返さなけれ
ばならない、
マイナスの30万円なのです。

給料を貰うには、数十日の日時と労苦が
必要ですが、借金ならば数時間で同額の
お金が得られます。

しかし、お金の額は同じでも価値は全く違います。

働いて得たお金は、そのまま30万円の価
値がありますが、借金の30万円は必ず返
さなければならないので、差引0円の価値しかありません。

ことわざでも、「あぶく銭は身に付かぬ
が、正直の儲けは身に付く」と言います。

英語にも同意のことわざで、
Soon gotten soon spent.
(早く儲けた金は早く無くなる)というものがあります。

洋の東西を問わず、同じ感覚なのですね。

ということで、借金漬けの生活から
抜け出す方法です。

  1. 2度と借金をしない
  2. カードローンとクレジットカードの解約と廃棄
  3. 支出を抑えて生活を質素にする
  4. 収入を増やす
  5. 少しでも良いので貯金をする
  6. 生活のプランを組む
  7. 人生計画の作成
  8. 借金の一本化や債務整理などの具体的方法を考える

借金生活から抜け出す方法の第1は、
2度と借金をしないこと、
これに尽きます。

今抱えている負債を返済し終えたら、
もう絶対に借金はしない、ということですね。

カードローンとクレジットカードの解約
と廃棄は、そのためのものです。

解約ま手続きは電話、窓口や郵送など会
社によって異なりますが、大半は電話のみ
で解約できます。

電話で「解約したい」と言えば、担当
者が解約手続きを行ってくれます。

重要なのはその後です。

解約したカードは、
ギロチンの刑に処します。

罪があるのはカードではなく、それを
使った人なのですが、人間をギロチンに
かけると、何かの問題が発生する恐れもあります。

なので、人間の代わりにカードを身代わ
りにして、ギロチンにかけるのです。

もう二度と借金をしないという思いをハ
サミに込めて、一枚ずつ入念にカードを
切っていきます。

この解約とギロチン刑をしないで、カー
ドを残しておくと、借金の誘惑に負ける
人もあるかと思います。

ですから、この際カードは
使いたくても使えない状態にしてしまうのです。

そしてギロチン(ハサミ)と裁断した
カードは、額に入れて飾っておきましょう。

今後、再び借金の誘惑に襲われた時には、
その額を見てつらいつらい返済生活を思
い出すようにしてください。

断頭台の露と消えたカード君も、
さぞ本望でしょうね。

支出を抑えて生活を質素にすることと、
収入を増やすことは、一枚のカードの裏表です。

ただ、収入を増やすことは、現在本職を
持っている人には、時間的体力的に中々
難しいでしょう。

その点、不要な支出を抑えることの方が、
取り組みやすいと思います。

毎月千円二千円でもよいから貯金をする
のは、急にお金が必要になった時に備え
るためです。

そのお金がなかったために借金をしたの
ですから、是非貯金はしておきましょう。

生活のプランを組むというのは、要する
に家計簿を作り、無駄な出費をしないよ
う、収入と支出のバランスを考えるということですね。

人生計画の作成とは少し大げさですが、
これはつまりこれからの生活への考え方
を決める、ということです。

なぜ借金の返済に苦しんだのか、それを
忘れないためのものです。

借金の一本化や債務整理などの具体的方法を考える
ことについては、
次項で詳しく紹介します。

借金の一本化や債務整理などの具体的方法

それでは、早く楽に借金を返すための、
借金の一本化や債務整理などの具体的方法です。

その方法は、大別して3つあります。

  1. 借金の一本化
  2. 過払い金請求
  3. 債務整理

借金の一本化

借金の一本化とは、
複数の借金を一つにまとめて、返済を簡便
かつ(多少)安くしようというものです。

いわゆる「おまとめローン」などがこれ
に当たります。

これは各金融機関でかなり内容が違いま
すので、利用の際には内容の確認が必要です。

また、同一の金融業者の借り入れは、お
まとめの対象にはならない場合が大半です。

あくまでも他社のローンを一つにまとめ
るものと、考えた方がよいでしょう。

そのメリットは、借り換えにより金利が
安くなる場合が多い、という点ですが、
これも業者によって相当の違いがあります。

一本化のメリットとしては、

  1. 毎月の返済額が少なくなる
  2. 返済日を統一できる
  3. 金利を低く抑えられる

などがあります。

デメリットとしては、

  1. 返済総額が増える場合もある
  2. 審査が厳しい
  3. 借金が減ったと勘違いしやすい

などがあります。

つまり一本化しても、必ずしも返済総額
が減るとは限らないわけです。

銀行系と消費者金融系の、一本化の比較リストです、

  •    銀行系     消費者金融系
  • 金利 低い      高い
  • 審査 厳しい     銀行よりは易しい
  • 融資までの期間 3週間程度 最短2日
  • 総量規制 対象外   対象外
  • 返済期間 不定    5年~10年

金利は銀行系の方が安いのですが、その
分審査が厳しくなっています。

過去に延滞や未返済などの異動(ブラッ
クリスト入り)が有る場合は、
銀行系はまず無理かと思われます。

過払い金請求

「過払い金請求」とは、法定以上の高い利息
を支払ってしまっている場合に、その分を
業者から返して貰うというものです。

過払い金の発生する理由は、
「グレーゾーン金利」のためです。

グレーゾーン金利とは、利息制限法
(20%まで)を越えた金利のことを言います。

しかし、出資法の29.2%迄よりは低いため、
業者は罰せられません。

2つの法律の境目にあるため、
20%から29.2%迄の金利が、
グレーゾーン金利と呼ばれていたのですね。

ただしこれは、2012年に出資法の上限金
利が利息制限法と同水準に改訂されたた
め、現在はありません。

したがって、
最近の借り入れには適用できない
のが難ですね。

もう一つ、過払い金請求はいわゆる
ブラックリストの対象とは少し違います。

しかし、例外的に個人信用情報に記載さ
れることもあり、その場合は貸し出しの
際の審査に通りにくくなることはあるようです。

債務整理

債務整理には以下の4種があります。

  1. 任意整理
  2. 特定調停
  3. 個人再生
  4. 自己破産

この内、個人再生や自己破産は、法的な
強制力があり、減らすと言うより「なく
す」に近いものです。

そのため、借金は大幅な減額やゼロに
なったりしますが、
ブラックリストには必ず記載されます。

最も一般的に広く使われるのは任意整理
で、これは金融業者と借り手との直接交
渉となります。

将来分の利息をカットしたり毎月の返済
額を調整したり、無理のない返済を実現
させるための手続きとなってるのです。

任意整理は現在収入があり、最長5年
(60回)で借金を分割した場合に返済でき
る人が利用できます。

これもブラックリスト入りの対象となります。

債務整理では、ブラックリスト入りは
必須ですが、もう2度と借金はしないと
決めたのなら、その点はあまり気にする必要もないでしょう。

結び

借金生活から抜け出すには、まずあなたの
考え方と生活を変える必要があります。

つまり、お金が必要な時には借りればよ
い、という考え方が最大の問題なのです。

その考え方を根本から捨てることが、
借金生活から抜け出すための最強の方法です。

働いて得たお金は、そのまま30万円の価
値がありますが、借金の30万円は必ず返
さなければならないので、差引0円の価値しかありません。

借金を早く楽に返すには、借金の一本化
や過払い金請求、債務整理などの方法があります。

しかし、それらの方法よりは、「もう2度
と借金はしない」という、あなたの覚悟の
方が、遙かに強力な武器になると思いますよ。