借金

借金はいくらからやばいのか?月々払う金額や利子はどうなる?

平均的日本人の収入で借金をするとします。

この場合の、平均的日本人の収入とは、
手取りで月収25~30万円程度と仮定しましょう。

また、返済期間は2年と仮定します。

その状況で、50万円、100万円、200万円、
300万円の金額を借り入れるとしたら、
どのあたりからやばい状態になるのでしょうか?

この、返済が立ちゆかなくなる危険な状
態とは、同じ収入であっても個人の考え
方や状況で、随分と違ってきます。

普段から借金について慎重に考え、計画
的に借り入れをする人がいます。

一方、お金が足りなくなると、深く考え
もせず衝動的にお金を借りてしまう人もいます。

同じ金額の借入れであっても、この違いは非常に大きいです。

今回は、借金はいくらからやばいのか、
月々の返済額や利子について、借金へ
の考え方や返済の仕方などを考えてみましょう。

返済が立ちゆかなくなる状態とは?

借金で立ちゆかなくなる状態とは、
つまりは返済不能の状態ですね。

逆に言えば、どの位の金額なら、
危機感を感じずに返済出来るか、
ということになります。

手取り年収の三分の一、月収の20%が
無理なく返済出来るリミットという鉄則があります。

日本人の平均的月収を25万~30万としま
すと、月5万~6万が限度ということになります。

借入額が50万円ですと、2年返済で月々の
返済額は24,243円程度です。

これならまず無理しなくても
余裕で返済できるでしょうね。

しかし、100万円となりますと、毎月の
返済額は48,486円となります。

これはリミット一杯の数字です。

ちょっとでも気を緩めて無駄遣いすると、
たちまち延滞ということになる金額です。

さらに200万となりますと、毎月の返済額
は96,973円に跳ね上がります。

これは月収の33~40%となり、これを2年
間毎月返済していくと、
まともな生活は出来なくなります。

300万円では、毎月の返済額は145,459円
にものぼり、月収の半分が返済金
という状態になります。

これで生活できる人はほとんどいないでしょうね。

返済期間を長くとれば、月々の返済額はぐっと減ります。

その代わり、利息と総返済額が多くなる
のは、やむを得ないでしょう。

返済期間が3年ですと、50万円の場合は
毎月の返済額は17,332円となり、これな
らまず問題はありません。

100万円でも、毎月の返済額は34,665円
なので、これもリミット内に治まります。

しかし、200万円となりますと、毎月の
返済額は69,330円です。

これはもう赤信号が灯っています。

300万円では、毎月の返済額は103,995円
となり、赤信号どころか脱線転覆の状態ですね。

こうして見てみますと、通常の人が無理
なく借り入れができる限度は、
100万円迄ということになります。

必要があってやむなく借金をする場合で
も、100万円以下に抑えれば大過はないと
思われます。

怖いのはギャンブル狂や買い物依存症
人の場合です。

これらの人は、欲しいとなると
後先を考えることができないのです。

そのため、借金は必然的に膨らみますが、
返済が滞りそうになると、
新しく借り入れをしてしまいます。

これは新しい借り入れをするのではなく、
支出を抑えるのが本筋なのですが、
それができないのですね。

行き着くところは、債務整理です。

でも考えてみると、この種の人には
 債務整理も悪くないかもしれません。

債務整理をすると、5年程度は新しい
借入れはできなくなります。

つまり、借金はしたくてもできないとい
うわけで、結果として
無理な借り入れはなくなるでしょう。

もっともそうなると、次は闇金に手を出
すということになるかも知れません。

でも闇金に手を出すと、借り入れどころ
人生そのものがなくなりますよ。

50万円、100万円、200万円、300万円の利息と返済額は?

では、借金の利息と月々の返済額はどの
位になるか、50万円、100万円、200万円、
300万円のそれぞれのケースで見てみましょう。

なお、金利は15%、返済期間は2年と仮定しています。

返済期間2年、金利15%での利息と月々の返済額

借入額 50万円

返済期間 2年  金利 15%

毎月返済額 24,243円

年間返済額 290,916円

総返済額 581,832円

利息月額  3,410円

利息総額  81,832円

借入額 100万円

返済期間 2年  金利 15%

毎月返済額 48,486円

年間返済額 581,832円

総返済額 1,163,664円

利息月額  6,819円

利息総額  163,664円

借入額 200万円

返済期間 2年  金利 15%

毎月返済額 96,973円

年間返済額 1,163,676円

総返済額 2,327,352円

利息月額  13,640円

利息総額  327,352円

借入額 300万円

返済期間 2年  金利 15%

毎月返済額 145,459円

年間返済額 1,745,508円

総返済額 3,491,016円

利息月額  20,459円

利息総額  491,016円

番外として、500万円の場合も計算して
みました

借入額 500万円

返済期間 2年  金利 15%

毎月返済額 242,433円

年間返済額 2,909,196円

総返済額 5,818,392円

利息月額  34,100円

利息総額  818,392円

これはもう、論外という結果になりました。

毎月24万円ずつ返済すると、
手元に残るお金はほぼゼロ円
になってしまいます。

手取り25万円ですと、手取りの20%まで
というルールでは、利息だけで精一杯と
いうところですね。

あまりに悲惨なシミュレーションなので、
返済期間を3年にして計算して見ました。

借入額 50万円

返済期間 3年  金利 15%

毎月返済額 17,332円

年間返済額 207,984円

総返済額 623,952円

利息月額  3,443円

利息総額  123,952円

借入額 100万円

返済期間 3年  金利 15%

毎月返済額 34,665円

年間返済額 415,980円

総返済額 1,247,940円

利息月額  6,887円

利息総額  247,940円

借入額 200万円

返済期間 3年  金利 15%

毎月返済額 69,330円

年間返済額 831,960円

総返済額 2,495,880円

利息月額  13,774円

利息総額  495,880円

借入額 300万円

返済期間 3年  金利 15%

毎月返済額 103,995円

年間返済額 1,247,940円

総返済額 3,743,820円

利息月額  20,662円

利息総額  743,820円

借入額 500万円

返済期間 3年  金利 15%

毎月返済額 173,326円

年間返済額 2,079,912円

総返済額 6,239,736円

利息月額  34,4347円

利息総額  1,239,736円

3年の返済期間ですと、毎月の返済額は
大分現実的な金額になりましたが、総
返済額と利息が恐ろしい数字になっています。

このシミュレーションで感じたことは、
平均的収入の人は100万円以上の借金は
やめるべきだということですね。

ましてや、ギャンブル狂や買い物依存症
で、消費者金融から借りまくるなどは論外です。

行き着く先は破滅しかありません。

ただし、マイホームや車のローンは例外です。

これらのローンは金額がはるだけに、
数年から数十年の長期の借り入れになります。

通常、長期の借り入れは金利が高いのです。

しかし、これらのローンでは、金利が消
費者金融からの借り入れやキャッシング
などと比べて、三分の一程度なのです。

そのため、これらのローンは成り立っているのでしょうね。

結び

借金はいくらからやばいのでしょうか?

借金には、手取り年収の三分の一、
月収の20%が無理なく返済出来るリミット
という鉄則があります。

そこから逆算してみましょう。

借入額が100万円の場合は、返済期間が
2年、金利は15%という条件で、毎月の
返済額は48,486円となります。

このあたりが普通の人が無理なく返済
できるリミットでしょうね。

これが200万円となりますと、毎月の
返済額は96,973円に跳ね上がります。

これは月収の33~40%となり、これを2年
間毎月返済していくと、
まともな生活は出来ないでしょうね。

ということで、やばくない借金は
100万円までという結論になりました。